メゾのカサロヴァ [クラシックCD]
春になると何故か新しいアーチストが聴きたくなります。この春に選んだアーチストはメゾのカサロヴァです。カサロヴァはもはやヴェテランの域に達している歌手であり、新人ではありませんが、新しいアリア集が出たのを機に購入し、私にとってのCDデビューになりました。
カサロヴァはバルトリの後を継ぐロッシーニ歌いのコロラトゥーラメゾかと思っていましたが、今回の新しいアリア集ではレパートリーを広げてメゾソプラノ用のドラマチックなアリアに挑戦しています。なお、後から調べてみたら、カサロヴァはバルトリより一般に認知されるのは遅かったのですが、年齢的にはバルトリとほとんど同世代でした。
ロッシーニメゾにはバルトリのようにソプラノ寄りの人と、早世したヴァレンティーニ=テラーニのようなアルト寄りの人がいます。カサロヴァはバルトリのようなソプラノ寄りのメゾかと思っていましたが、予想に反してヴァレンティーニ=テラーニを思い出させるような深々とした低音を持つアルト寄りのメゾでした。
ここに収められているのはヴェルディのエボリ姫、マスカーニのサントゥッツァ、ビゼーのカルメン、サン=サーンスのデリラなどのヒロインに歌われるドラマチックなメゾのアリアですが、それらの多くは私にとってはソプラノのカラスの歌唱で親しんだ曲ばかりです。ソプラノのカラスの声も実質はメゾでしたが、ここに聴くカサロヴァの中低声部はカラスよりもはるかに豊かに響く真性のメゾないしアルトであり、その一方でハイC寄りの高声部もカラスよりも遙かに楽々と響かせています。
カラスで親しんできたこれらのドラマチックなアリアの一つ一つは、カサロヴァでは確かにさらに深い表現力を求めたいところもありますが、その深々とした真性のメゾで歌われた、オペラティックな歌唱の威力の前では小さな不満など吹き飛んでしまいます。カサロヴァの声からは、低い女声の声が持つ官能的な甘味な美しさを久々に堪能することができました。
この一枚でカサロヴァのファンになり、もう一枚のデビュー当時のアリア集も購入し、こちらも聴いてみました。
こちらはカサロヴァ本来のレパートリーであるロッシーニを中心にヘンデル、グルックとモーツァルト、そしてベルカントオペラのドニゼッティとベルリーニが歌われています。ここで歌われているドニゼッティのファボリータの有名なアリアは超ドラマチックなアリアなので、カサロヴァはデビュー当時から単なるロッシーニメゾではなく、もう少し幅の広いメゾだったのかもしれません。
ただ、ここでもドラマチックな曲よりもカサロヴァ本来のコロラトゥーラを駆使したアリアにおける、低音から高音までむら無く転がるコロラトゥーラの技の冴えの方に関心が惹き付けられます。カサロヴァはこの度来日公演があるそうですが、そこでも歌われる予定のロッシーニのシンデレラには、カサロヴァの真骨頂が聴かれます。全曲CDも出ていますが、このアルバムにはそのフィナーレのロンドが収められています。暗く低い低音を生かした鋭いコロラトゥーラが要求されるロッシーニのシンデレラですが、カサロヴァの声はまさにこのタイトルロールを歌うために天から与えられた恩寵であるかのように聴こえます。
情熱のオペラ・アリア集 カサロヴァ、カレッラ&ミュンヘン放送管
ポートレイト~メゾ・ソプラノ・アリア集 カサロヴァ
カサロヴァはバルトリの後を継ぐロッシーニ歌いのコロラトゥーラメゾかと思っていましたが、今回の新しいアリア集ではレパートリーを広げてメゾソプラノ用のドラマチックなアリアに挑戦しています。なお、後から調べてみたら、カサロヴァはバルトリより一般に認知されるのは遅かったのですが、年齢的にはバルトリとほとんど同世代でした。ロッシーニメゾにはバルトリのようにソプラノ寄りの人と、早世したヴァレンティーニ=テラーニのようなアルト寄りの人がいます。カサロヴァはバルトリのようなソプラノ寄りのメゾかと思っていましたが、予想に反してヴァレンティーニ=テラーニを思い出させるような深々とした低音を持つアルト寄りのメゾでした。
ここに収められているのはヴェルディのエボリ姫、マスカーニのサントゥッツァ、ビゼーのカルメン、サン=サーンスのデリラなどのヒロインに歌われるドラマチックなメゾのアリアですが、それらの多くは私にとってはソプラノのカラスの歌唱で親しんだ曲ばかりです。ソプラノのカラスの声も実質はメゾでしたが、ここに聴くカサロヴァの中低声部はカラスよりもはるかに豊かに響く真性のメゾないしアルトであり、その一方でハイC寄りの高声部もカラスよりも遙かに楽々と響かせています。
カラスで親しんできたこれらのドラマチックなアリアの一つ一つは、カサロヴァでは確かにさらに深い表現力を求めたいところもありますが、その深々とした真性のメゾで歌われた、オペラティックな歌唱の威力の前では小さな不満など吹き飛んでしまいます。カサロヴァの声からは、低い女声の声が持つ官能的な甘味な美しさを久々に堪能することができました。
この一枚でカサロヴァのファンになり、もう一枚のデビュー当時のアリア集も購入し、こちらも聴いてみました。
こちらはカサロヴァ本来のレパートリーであるロッシーニを中心にヘンデル、グルックとモーツァルト、そしてベルカントオペラのドニゼッティとベルリーニが歌われています。ここで歌われているドニゼッティのファボリータの有名なアリアは超ドラマチックなアリアなので、カサロヴァはデビュー当時から単なるロッシーニメゾではなく、もう少し幅の広いメゾだったのかもしれません。ただ、ここでもドラマチックな曲よりもカサロヴァ本来のコロラトゥーラを駆使したアリアにおける、低音から高音までむら無く転がるコロラトゥーラの技の冴えの方に関心が惹き付けられます。カサロヴァはこの度来日公演があるそうですが、そこでも歌われる予定のロッシーニのシンデレラには、カサロヴァの真骨頂が聴かれます。全曲CDも出ていますが、このアルバムにはそのフィナーレのロンドが収められています。暗く低い低音を生かした鋭いコロラトゥーラが要求されるロッシーニのシンデレラですが、カサロヴァの声はまさにこのタイトルロールを歌うために天から与えられた恩寵であるかのように聴こえます。
情熱のオペラ・アリア集 カサロヴァ、カレッラ&ミュンヘン放送管
ポートレイト~メゾ・ソプラノ・アリア集 カサロヴァ








美人ですね。(^^;
by たこやきおやじ (2009-03-24 15:18)
>たこやきおやじさん、ご訪問ありがとうございます。
カサロヴァはバルトリとほとんど同い年のようですが、ジャケットで見る両者はどちらが美しい?
by mickey (2009-03-24 23:28)